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エストニアの誇り!「歌と踊りの祭典(Laulupidu)」を紹介します

ありたんぼ

こんにちは!ヨーロッパ大好き「ありたんぼ」です!日常生活から海外旅行の情報発信しています^^

「歌と踊りの祭典って何?」
「エストニアは歌う民族なの?」
「祭典について詳しく知りたい」

エストニアは、2018年に建国100周年を迎えました。
エストニアは各国に支配されてきた激動の歴史があります。

その歴史と切っても切り話せないのが、エストニアで歌と踊りの祭典(Laulupidu)です。
この歌と祭りの祭典こそ、僕がエストニアを好きになった理由の1つであり、エストニア人のホコリでもあります。

本当に知れば知るほど、聞けば聞くほど好きになっていくんですよね。
とはいえエストニアに馴染みがないと、知らない方がほとんどかと思います。

なので今回は、2019年にエストニアで開催される歌と祭りの祭典について紹介します。
ぜひこの記事を読んで、行きましょう!

実際に歌の祭典に行った体験談はこちら
最後方からの景色【超感動】エストニアの「歌と踊りの祭典」に行ってきた!

エストニアの「歌と踊りの祭典」とは?

まず、基礎知識的なところから紹介します。
そもそも「歌と踊りの祭典」は言葉通り、歌って踊る祭りですね。
日本の夏にある祭りを思い浮かべがちですが、この歌と踊りの祭典は国全体の行事。
エストニア語では、Laulupiduと呼ばれています。

2008年に、UNESCOの無形文化遺産にも登録されるほどの一大イベントです。

今回紹介している「歌と踊りの祭典」はエストニアだけでなく、バルト3国で行われています。
エストニアとラトビアは5年おき、リトアニアは4年おきに開催。

MEMO
エストニアは2024年に実施
ラトビアは2023年に実施
リトアニアは2022年に実施

この歌と踊りの祭典は、1869年にエストニアで初めて開催されました。
ということはエストニアは、2019年で27回目の開催となります。

ちなみに2年に1回くらいで、若者向けの歌と踊りの祭典も開催していますよー。

「歌と踊りの祭典」の歴史的背景

エストニア人にとって非常に大切な行事である「歌と踊りの祭典」。
それには歴史的な背景があります。

それはバルト3国がソ連に支配されてたころまで遡ります。ここら辺の歴史は学校で勉強しましたね。
ソ連支配時は、青黒白のエストニア国旗やエストニア語で歌うことが禁じられていました。

色々な背景がありながら、1988年9月に開催された「歌と踊りの祭典」では、30万人以上が集まり、みんなで独立を思い、歌ったんです。
そこでは、ソ連支配下で厳しく禁じられていたエストニアの民族音楽をエストニア語で大合唱。

それから独立の機運が高まり、1991年にエストニア(バルト3国)の独立につながるわけです。
この血を流さずに、歌の力でソ連から独立した運動を「歌の革命」と言われていますね。

この独立運動の名残が、現時点でも歌の祭典として続いてることは感慨深い。

人口の3分の1は当時で言うと30万人以上が集まって、歌っていたわけですからね。
今の日本でいうと、約3333万人が集まっている計算(笑)。

「歌と踊りの祭典」についてエストニア人に聞くと、行くたびに自分がエストニア人であることを強く認識するそうです。
エストニア人としてのアイデンティティが凝縮されている祭典です。

2014年のエストニアの歌の祭典の様子

前回の2014年に開催された歌の祭典の様子を紹介します。
歌の祭典で絶対歌われる有名な2曲を選びました。個人的には踊りより、歌の方が好きなので、今回は歌を紹介します。

※2019年の歌の祭典のスケジュールに、2曲とも入っていました。

Mu isamaa on minu arm


英訳:My fatherland is My Love

第二の国歌とも言われる曲。
歌の祭典では、必ずと言って良いほど歌われます。
知らないまたはまたは聞いたことがないエストニア人はいないんじゃないかな。

アカペラでこの迫力、そしてこの一体感。
動画からでも圧倒されてしまいます。

動画で泣いている方も映されています。どれだけ思いが詰まっているかがわかりますよね。
エストニア人じゃないのに、僕もこの曲を聴くたびに感傷的になります。

この一体感といい、1つになって何かを訴える感じが本当に響く。

この曲がきっかけで、「歌の祭典に行きたい!」、「もっとエストニアについて知りたい」となりました。
実際に、行かれる方は知っておくと良いですよ。

Ta lendab mesipuu poole


英訳:He flies towards the beehive

個人的に1番好きなエストニア曲。
Mu isamaa on minu armはアカペラでしたが、演奏付きでかなり壮大!
beehiveは蜂の巣という意味ですが、なぜ蜂の巣なのか疑問に思いますよね。
この曲は祖国への思う歌であり、蜂の巣をエストニアに置き換えると、すんなり入ってきます。

ちなみに僕は、Ta lendab mesipuu pooleが好きすぎて、歌えるようになりました(笑)
タリンのバーでエストニア人の女性と一緒に歌ったのは良い思い出。

日本人で1番聞いている自信あるくらい聞き込みましたね。

豆知識として、歌の祭典では基本的にアンコールがあるので、2回歌いますよ。

まとめ

以上、エストニアの歌と踊りの祭典を紹介しましたー。

今までエストニアの行き方や観光地のまとめ記事などを書いていましたが、この歌と踊りの祭典の記事が一番書きたかったです。
というのも、僕がエストニアを好きになった理由はこの歌と踊りの祭典です。
ソ連から独立するために血を流さず、思い歌に乗せて、みんなで歌う姿は本当に心打たれます。

是非、皆さんも行ってみてくださいね。

実際に歌の祭典に行った体験談はこちら
最後方からの景色【超感動】エストニアの「歌と踊りの祭典」に行ってきた!